DOがくもん
久しぶりに母校の公開講座「DOがくもん」に参加した。 参加者は概ね高齢者で女性が多く、「高齢社会での学び精神」の持ち主たちだ。
参加者は熱心にメモを取り、一語一語に頷き、「我が意を得たり」と概ね内容には肯定的だ。 そう言う自分と女房も同じ高齢者でありながら、「俺は、私は、違う‼」とした顔だった。
さて、演題は「ロシア・ウクライナ戦争とプーチンの野望」で昨今の状況では多くの人たちが興味を引く内容だ。
一方的にウクライナに侵攻し虐殺を重ね極悪非道なロシアと一生懸命防戦するウクライナの枠組みで、連日マスメディアに流れ、最近は少々食傷気味でもある。
ロシアは核使用をちらつかせ、第三次大戦突入を恐れ介入を躊躇した米国やNATO諸国をしり目に東側諸国統一と強いロシアの実現に野望を抱くプーチンの姿がそこにあった。
東欧諸国と旧ソ連の生い立ち、そして、解体の歴史は我々には疎く興味も低いが、今回の戦争では「正義と悪」の枠組みで東と西の国家の立ち位置を明確にした感がある。
「どんな理由があるにしろ、一方的に武力で攻め入り、力による現状変更は認めない」と言った西側諸国の論調は「言語明瞭、意味不明」の感がするのは私だけでしょうか。
また、「わからないでは無いが」から始まる小泉論評の根底には帝政ロシアから旧ソ連、解体後の国家間の民族問題など、「東欧諸国の訳」が複雑に絡み合っていることが感じ取れる。
最後に、この問題の結末が我が国安全保障の近未来を左右するとした小泉氏は、「ロシアの侵攻は失敗に終わらせないといけない」と結論付けた。
それは我が国が対峙する中国・ロシア・北朝鮮は核保有国で台湾有事や尖閣諸島、北方領土(4島)や植民地問題などの懸案があり、我が国への影響の可能性が大きいと言う。
そして、日本人も長期化が予想されるこの戦争が対岸の火事では無く、対峙する隣国を持つ国として、自分たちのこととして考えてほしいと訴えた。
この問題を東欧諸国での出来事としてではなく、変化・変容する国際秩序や我が国が対峙する隣国との安全保障を日米安保を基軸に如何に構築するかを考える大事な時間となった。
生まれて初めて?抽選に当たった。定員500名の内、3人(0.6%)へのプレゼントで、小泉氏直筆のサイン入り書籍「ロシア点描」をいただいた。今日はいい日だった。